テスラ Model Yに試乗したら終わった|ベンツ・アウディと迷った僕が即決したワケ
「テスラに試乗したら終わり」――そんな言葉を聞いたことがあるだろうか。半信半疑だった僕は、試乗を終えたその足で店舗のカウンターに向かい、テスラ Model Yの注文書にサインしていた。あんなに迷っていたのが嘘みたいだった。決して安い買い物じゃない。それでも即決できた。今このブログを書いているということは、あの日の僕の判断は間違っていなかったと思っている。ドイツメーカーと迷った僕が、なぜ最後にテスラを選んだのか。決め手になった理由を、素直な気持ちも含めて全部書いておこうと思う。同じようにドイツ勢と迷っている方、EVに踏み切れずにいる方に向けて、正直に迷った点まで残しておく。試乗する前の僕が読みたかった記事を、そのまま書いたつもりだ。
- 乗り換え前に感じていた不満
- ベンツとアウディと比べた結果
- 即決につながった4つの決め手
- 正直に迷った3つのポイント
- 買って1年経った今の実感
Model Yを買う前の僕
いきなり「テスラを買った」と書くと、もともとEVに詳しい人の話に聞こえるかもしれない。でも実際はまったく逆で、少し前まで国産のコンパクトカーに乗る普通の会社員だった。どんな不満が積み重なって、どんなきっかけでEVという選択肢が現実味を帯びたのか。まずはそこから順番に書いていく。同じような不満を抱えている方なら、たぶん共感してもらえるはずだ。
乗っていた日産キューブ
それまで乗っていたのは、日産キューブ。就職をきっかけに購入して1年乗っていた。大きな不満があったわけじゃない。ただ、週末は車で旅行に出かけることが多い為、1年で軽く2万km走ってしまう。そんな使い方をしていると、じわじわ気になってくることが出てきた。毎月のガソリン代、なんとなく感じる古さ、クルーズコントロールが欲しい。レーンキープ機能が欲しい。オイル交換回数が多いため出費がでかい。次の車どうしよう――そんな気持ちを抱えたまま、EVという選択肢がだんだん現実味を帯びてきた。
きっかけになった1回の試乗
正直、最初はテスラに乗り換えるつもりはなかった。潮目が変わったのは仕事でテスラModel3を運転する機会があった日のこと。アクセルを踏んだ瞬間のレスポンスの良い加速。エンジン音のない静けさ。「電気自動車ってなんてストレスフリーなんだ」と、そこで改めて実感した。この日から僕は電気自動車をメインに購入検討をし始めた。
最後まで迷った3台
候補に残ったのは、テスラ Model Y、メルセデス・ベンツ EQE、アウディ Q8 e-tron の3台。どれも魅力的で、正直スペックやカタログ、動画を眺めるだけでは決められなかった。
| メルセデス・ベンツEQE | アンビエントライトの多さと内装の上質さ。伸びやかなボディサイズ。ゆったりとした乗り心地。 |
|---|---|
| アウディ Q8 e-tron | デザインはパーフェクト。伸びやかなボディサイズ。操舵フィールの良さ。乗り心地の良さ。 |
| テスラ Model Y | 航続距離の長さ、電費の良さ、内装の上質感、音楽と同期するアンビエントライト、ガラスルーフの面積の広さ、デザインの良さ、大容量のフランクとトランク、ちょうど良いボディサイズ。 |
どれか1台に絞れと言われても、この時点では本当に決められなかった。
Model Yを選んだ試乗の印象
カタログの数字も、ジャーナリストの動画も、さんざん見比べた。それでも3台の優劣はつかなかった。決着がついたのは、結局のところ自分でハンドルを握った瞬間だった。ここでは実際に乗り比べて何が違ったのかを、静粛性・加速・タイミングの3つに分けて書いていく。試乗を迷っている方にこそ読んでほしい部分だ。カタログを何時間眺めても分からないことが、たった20分の試乗ではっきりする。
経験したことのない静粛性
決め手になったのは、やっぱり試乗だった。3台を実際に乗り比べてみて、テスラが圧倒的に魅力的に感じたのだ。まずは、静粛性の高さ。全面アコースティックガラスになっており、旧型と比べてロードノイズは22%、風切音20%低減されているようで、今まで経験したことが無い静かさだった。
ストレスのない加速
そして全くストレスを感じさせないレスポンスの良い加速感、ダイレクト感のあるステアリング。段差乗り越し後の収斂の速さ、そしてなんと言ってもモニタ内に表示されている周囲の車の映像の精度の良さだ。様々なジャーナリストの方々の動画を見たがみんな褒めている。動画を見比べていたときには分からなかった差が、ハンドルを握った瞬間にはっきりした。「テスラに試乗したら終わり」とはよく言ったもので、その意味が身をもって理解できた。
金利0%というタイミング
そのまま店舗のテーブルでネット注文したのだが、後押しになったのがもう一つ。当時ちょうど金利0%のキャンペーン中だったのだ。あれこれ計算する必要すらなく、迷うことなく購入を決めた。タイミングも味方してくれた、という感じだった。
Model Yに決めた4つの理由
迷っている間に気になった点を数え上げたら10個あった。並べてみると、きれいに4つのグループに分かれた。お金の話、充電の安心感、走りの気持ちよさ、そして見た目と広さ。どれか1つが飛び抜けていたというより、この4つが同時に揃っていたことが大きい。逆に言えば、どれか1つでも欠けていたら、あの日サインはしていなかったと思う。順番に見ていく。
補助金と維持費
一番大きかったのはここ。補助金が手厚いという点で、2025年8月当時は87万円のおかげで、車両価格の見え方がずいぶん変わった。ここが背中を押した人は多いと思う。
2026年7月ではModel 3・Yが127万円とさらに魅力的に!
東京都なら都と区からも補助金が出るのでさらに安くなります!
トータルの維持費が安いのも効いた。ガソリン代が電気代に変わるだけでなく、オイル交換のような定期メンテがそもそも要らない。比較してみたので下図を見てほしい。並べてみると差は歴然だった。
自宅充電ができる人は、ここからさらに安くなります。
「初期費用は高いけど、乗り続けるほど効いてくる」というのが、計算してみて分かったことだ。
充電の安心感
EVで一番心配なのが充電まわり。でもテスラはこの3つが揃っていた。
- 充電網が整っている:スーパーチャージャーの数と配置に安心感がある。遠出のときの「充電できるかな」という不安がかなり小さい。
- 充電時間が早い:実際20%以下からであれば30分あれば80%まで溜まってしまう。
- 航続距離が十分:カタログ値は685km実際は520〜560kmとなるが、これだけあれば僕の使い方でも日常も遠出も困らなかった。
最近ではFLASHという急速充電器が増えてきたので、さらに不安は小さくなっている。80〜100%までの場合はバッテリ保護のため出力が弱まるのでプラス30分。休憩している間に必要な分が入る感覚で、速すぎると思うことも多々あります。
この3点セットが揃って初めて、「これなら普段使いできる」と思えた。
走りの気持ちよさ
乗ってみて一番「買ってよかった」と感じるのがここ。
- とにかく静か:エンジン音がないだけで、車内の会話も音楽もぜんぜん違う。
- 加速感と乗り心地が好み:踏んだ分だけ滑らかに前に出る感覚が気持ちいい。高速の合流では顕著に良さがでる。乗り心地もフワフワとした感じではなく路面に張り付いているような感覚で少し硬めではあるがシャキッとしていてとても安定感がある。
- 運動性能と電気回収効率が高い:ワインディングに行けばすぐわかる。重心が低いのとシャキッとしたサスペンションと剛性の高いボディのおかげで、思った通りに曲がってくれる。下り坂でもアクセルペダルの微調整だけで減速するためガソリン車とは違いとても楽に降ることができ、回生ブレーキで充電をして上り坂で失った電気も回収できる。
数字のスペック以上に、毎日ハンドルを握るたびに満足度が積み上がっていく。
見た目と広さ
最後は感情的な部分。だけど、車を選ぶうえでは案外大事だと思う。単純にカッコイイのだ。流れるようなボディライン・フロント、リアともに一文字ライト、音楽と同期して点滅するアンビエントライト。乗るたびに気分が上がる。


テールライトには世界初採用の拡散反射技術を採用!(物体検知センサー、医薬品・食品の非破壊検査に利用されている)
もうひとつが車内の広さだ。後席を倒せば長さ200cm・幅128cmのエアマットレスを敷いて横になることができる。僕は妻とよく車中泊をするが寝返りができるほど快適な空間だ。ガラスルーフを見上げて横になるのはとても開放的で最高だ。
Model Yで迷った点と今の実感
ここまで良いことばかり書いてきたが、もちろん迷った点もあった。買ってから「聞いていた話と違う」となるのがいちばん不幸なので、気になった部分は正直に残しておきたい。そのうえで、実際に1年乗ってどう感じているのかもあわせて書く。判断材料として、良い面と悪い面の両方を見てから決めてほしい。買う前の不安がどう変わったのかも、あわせて書いておく。
迷った3つのポイント
- 充電環境:充電時間が早いと言っても実際に自分がその時間を楽しめるのか。
- 価格:補助金込みでも決して安くはない。僕はロングレンジAWDを購入したため、560万円はする。
- 品質・サポート:やはり納車時は必要最低限の説明を受け、自分で車を探しに行くスタイルは好きだが、手厚く説明を受けたい人にとっては不安だと思う。整備拠点などは今現在も増えているためサポート体制は整ってきているのは現状だがまだまだ少ない。
このへんが気にならない人には全力で勧められるし、気になる人は一度立ち止まったほうがいい、というのが今の実感だ。
日本一周で確かめたこと
〈2025年8月から今までの期間〉乗ってみて――やはり買って大正解だと思っている。僕は納車してすぐに11日でほぼ日本一周(北海道を除く)をしてきた。この約6000kmの旅行で充電で困ったことは1回しかなかった。充電場所はナビを設定するとバッテリー残量状況に応じて提案をしてくれるし、もしも目的地付近にスーパーチャージャーがなくてもFLASHがあるため不安要素は全く感じなかった。
下図はほぼ日本一周6000kmの旅行の記録で、72時間以内に連続で利用したスーパーチャージャーを線で結んだものだ。これだけでも充電環境が整っていることがわかるだろう。
車中泊で変わった旅
それから車中泊を快適に過ごせるため、わざわざホテルに泊まらなくても有名な温泉に入ってご当地食べ物を食べて、車中泊可能な駐車場に泊めて寝る。そんなことをしていると出費が少なく済むし、普段の旅行よりも良い食事をすることができる。それも大きなメリットの一つだ。
ただ気になる点は走り過ぎてタイヤの減りが早いことだ。ついつい遠出やドライブがしたくなってしまうので注意が必要!
Model Yのよくある質問
購入を検討している方から、同じような質問をよくいただく。どれも僕自身が契約前に何度も検索していたことばかりだ。ここでは実際に購入して乗っている立場から、できるだけ具体的にお答えする。なお補助金や価格は年度によって変わるので、最終的には公式サイトや自治体の案内でご確認いただきたい。金額に関わる話は、特に最新の情報を見てほしい。
Model Yの補助金はいくら?
僕が購入した2025年8月当時は87万円でした。2026年7月時点ではModel 3・Yが127万円とさらに手厚くなっています。東京都なら都と区からも補助金が出るので、さらに安くなります。
ベンツやアウディと比べてどうだった?
メルセデス・ベンツEQEとアウディQ8 e-tronの2台とも魅力的で、カタログや動画では決められませんでした。ただ3台を実際に乗り比べると、静粛性と加速の質でテスラが圧倒的に感じられました。
Model Yで一番よかった点は?
走りの気持ちよさです。エンジン音がないので車内の会話も音楽も別物になり、踏んだ分だけ滑らかに前へ出る加速が気持ちいい。毎日ハンドルを握るたびに満足度が積み上がります。
買う前に迷ったことは?
充電環境と価格、そしてサポート体制の3つです。ロングレンジAWDで560万円という価格は、補助金込みでも決して安くありません。ここが気になる方は一度立ち止まったほうがいいと思います。
車中泊はどれくらい快適?
後席を倒せば長さ200cm・幅128cmのエアマットレスを敷けます。妻と2人で寝返りが打てるほどの広さです。ガラスルーフを見上げながら横になれるので、開放感もあります。
まとめ Model Yの向き不向き
ドイツメーカーと迷ったけど、僕は買ってよかった。ただ誰にでも勧められるかというと、そうではないとも思っている。1年乗ってみて見えてきた線引きを、最後に整理しておく。
- 向いている 自宅や生活圏内に充電設備がある
- 向いている 充電中の時間を楽しめる
- 向いている 車中泊が好き
- 向いている 長い目でコストを見られる
- 考えたほうがいい 充電環境が近くにない
- 考えたほうがいい 初期費用を抑えたい
- 考えたほうがいい 小さい車がいい
- 考えたほうがいい スマホ操作が苦手
走りの気持ちよさやシンプルなデザインに価値を感じる人なら、間違いなく満足できるはずだ。同じように迷っている誰かの参考になれば嬉しい。質問があればコメントで気軽にどうぞ。
本文中にあった日本一周についての記事もありますので、合わせてどうぞ→テスラ Model Yで36県6000km|EVで日本一周して充電に困ったのは1回だけをご覧ください。なお自宅に充電器を設置できない方は、【実録】テスラを自宅充電なしで1年3万キロ|後悔しなかった理由もどうぞ。1年間の充電費を実額で公開しました。
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※この記事は2025年8月時点の体験に基づいています。補助金・価格・仕様は変わることがあるので、最新情報は公式サイトや自治体の案内でご確認ください。
