「テスラで車中泊は快適にできるのか」と調べたものの、結局よく分からないまま止まっていないでしょうか。バッテリーは朝まで持つのか、エアコンをつけっぱなしで寝て大丈夫なのか、そもそも大人が横になれる広さがあるのか。ガソリン車の車中泊とは前提が違うぶん、なかなか一歩を踏み出せないと思います。僕はModel Yで36県6000kmの日本一周をしましたが、そのうち10泊を車中泊で過ごしました。結論から言うと、テスラの車中泊はガソリン車より快適です。この記事では実際に泊まった場所から一晩の電池の減り、買い足した装備まで、10泊分の記録を包み隠さずお伝えします。

妻
車で10泊って、正直しんどくなかった?
私
それが全然。むしろホテルじゃなくていいと思ってしまったのが困った
この記事でわかること
  • 10泊で使った場所の種類
  • 一晩で減るバッテリーの量
  • 170cmでも足を伸ばせる広さ
  • 買い足した3つの装備
  • 防犯とお風呂で気をつけること

テスラ車中泊で泊まった場所

テスラ車中泊で泊まった夕暮れのRVパーク 道の駅やSAでも寝た

最初に、どこで寝ていたのかをお話ししておきましょう。車中泊というと駐車場ならどこでもいいように思われがちですが、テスラの場合は少し事情が違います。翌朝そのまま走り出せるかどうかが、場所選びの前提になるからです。日本一周の10泊で使ったのは3種類でした。道の駅、サービスエリア、そしてRVパークです。それぞれに向き不向きがありました。

道の駅とSAとRVパーク

10泊の内訳は、道の駅とサービスエリアが大半で、残りがRVパークでした。道の駅とSAは無料で使えて、トイレも自販機も揃っています。全国の道の駅は全国「道の駅」連絡会の公式サイトから探せます。RVパークは有料になりますが、車中泊を前提にした施設なので気兼ねがいりません。どこを選ぶにしても共通しているのは、なるべく平らな場所に停めることです。

車中泊禁止の場所もある

注意したいのが、道の駅の中には車中泊を禁止している場所があることです。看板が出ていることもありますが、着いてから気づくと予定が狂います。僕はDrivePマップというアプリで、寝る場所を決める前に確認していました。禁止されている場所を避けておけば、気持ちよく一晩を過ごせます。

寝る前に充電を済ませておく

ここがテスラならではの手順です。充電しながら寝るのではなく、寝る前に充電を済ませてから寝る場所へ移動します。充電器を長時間ふさがずに済みますし、朝起きたらそのまま目的地へ向かえます。この順番にしてから、朝の残量で焦ったことは一度もありません。

妻と2人で10泊した

車中泊というと1人のイメージがあるかもしれませんが、10泊とも妻と2人でした。Model Yの荷室を倒せば、大人2人が並んで寝られる広さがあります。狭さで揉めたことはありません。むしろホテルを取る手間がないぶん、行き先を当日に決められる自由さのほうが大きかったです。

10泊で使った場所
  • 道の駅 無料でトイレと自販機あり
  • サービスエリア 充電器が近い
  • RVパーク 有料だが気兼ねなし
  • 道の駅は車中泊禁止の場所もある
  • 共通して平らな場所を選ぶ

テスラ車中泊のバッテリー消費

夜のテスラModel Yの車内 赤いアンビエントライトとマットを敷いた寝床

いちばん聞かれるのがここです。エアコンをつけたまま朝まで寝て、電池はどれくらい減るのか。ガソリン車ならアイドリングで寝ることになりますが、EVは停めたまま空調だけを動かせます。とはいえ数字を知らないまま眠るのは不安なはずです。実際に真夏の夜に測った結果をお伝えします。想像していたより、ずっと少ない量でした。

一晩で減ったのは15%

外気温は30℃の夜でした。エアコンをつけたまま朝まで寝て、減った電池は15%です。走行距離にすると75km分に相当します。50%残っていれば余裕を持って朝を迎えられる計算です。

設定は19℃で風量は6

エアコンの設定は19℃、風量は10段階のうち6にしていました。夏の車中泊は暑さとの戦いだと言われますが、この設定で朝まで快適に眠れます。窓を開ける必要がないので、虫も入ってきません。

使っているのはキャンプモード

空調を朝までつけっぱなしにするために使うのがキャンプモードです。オンにしておくと、走行していない間も設定した温度が保たれ、画面や電源も生きたままになります。そもそもエンジンがないので、アイドリングの音も排気ガスも出ません。ここまでの数字は、すべてキャンプモードを使ったうえでのものでした。

一晩の実測値
  • 外気温 30℃
  • 設定温度 19℃
  • 風量 10段階中6
  • 減った電池 15%

朝の残量で焦らない理由

10泊して、起きた瞬間に残量を見て青くなったことは一度もありません。理由は2つあります。ひとつはどれくらい減るかを先に知っていること。もうひとつは前の章で書いたとおり、寝る前に充電を済ませているからです。数字が分かっていれば、車中泊での電欠は怖くありません。

テスラ車中泊の寝心地

テスラModel Yのガラスルーフ越しに見える木々と空 車中泊の朝

バッテリーの次に気になるのが、ちゃんと休めるのかという点だと思います。横になれるだけでは足りません。足が伸ばせるか、寝返りが打てるか、朝すっきり起きられるか。ここが確保できないと、翌日の運転に響きます。10泊した実感として、Model Yの寝心地はホテルと比べても大きく劣りません。理由を順番に説明します。

170cmでも足を伸ばせる

僕の身長は170cmですが、余裕を持って足を伸ばして寝られます。寝返りも問題なく打てました。窮屈さを感じないので、朝までぐっすり眠れます。この広さの有無で、車中泊の疲労感はまったく変わってきました。

傾斜はスイッチひとつで消える

ひとつだけコツがあります。後席を自動で倒しただけの状態だと、わずかに傾斜が残るのです。ここで自分で倒すスイッチをもう一度押すと、背もたれがさらに少し下がります。これだけで傾斜がほとんど気にならなくなりました。知らないまま寝ると、頭が少し高い状態で一晩過ごすことになります。

ガラスルーフから空が見える

そして個人的にいちばん好きなのがこれです。ルーフのシェードを外せば、ほぼ全面に空が見えます。夜は星が、朝は木々の間から光が入ってきます。家の寝室にはない開放感で、目覚めが良くなりました。テスラで車中泊をするなら、この一点だけでも試す価値があります。

テスラ車中泊に必要な装備

テスラModel Yの荷室に敷いたコールマンのエアマットレスとハンディファン

車中泊を始めるとき、多くの人が事前にグッズを買い揃えすぎて失敗します。僕もきっとそうなるだろうと思っていたのですが、結果として買い足したのは3つだけでした。しかも10泊してみて、無駄になった物はひとつもありません。逆に言えば、この3つが無いと困ります。何を買って、何を買わなくていいのかを、ここではっきりさせておきます。

エアマットレス

寝床の要になるのがマットです。使っているのはコールマンのエアマットレスで、荷室を倒した面にそのまま敷いています。膨らませると段差や継ぎ目が完全に消えるので、フラットな床になりました。枕は家で使っているものをそのまま持ち込んでいます。

膨らませて洗車にも使えるファン

意外に活躍したのがハンディファンです。マットを膨らませるのにも、空気を抜くのにも使えます。しかもこれ1台で洗車の水滴飛ばしにも使えるので、車中泊以外でも出番があります。手動のポンプを使っていたころに比べると、準備と片付けの時間が段違いに短くなりました。

窓全面に付けるシェード

3つ目が窓のシェードです。全面に付けるタイプを使っています。外から中が見えなくなるので安心して眠れますし、朝日で早く目が覚めてしまうこともありません。前の章で書いたルーフのシェードだけは外して寝る、という使い分けをしています。

10泊で分かった必需品
  • コールマンのエアマットレス
  • 膨らませて空気も抜けるハンディファン
  • 窓全面に付けるシェード
  • 枕は家のもので十分

テスラ車中泊で困ったこと

夜のRVパークに停まるテスラModel Yの正面 車中泊で困ったこと

ここまで良い話ばかりになってしまったので、困った点も正直に書きます。10泊して不便を感じた場面は、実はほとんどありませんでした。バッテリー上がりの心配もなければ、エンジン音で周りに気を使うこともない。それでも3つだけ、知っておいたほうがいいと思ったことがあります。防犯のこと、お風呂のこと、そして少し変わった悩みです。

セントリーモードが使えない

まず知っておきたいのが、キャンプモードを使っている間はセントリーモードが使えないことです。車を見張る機能が止まるので、そのぶん停める場所に気を使います。僕は駐車場のなるべく端を選んだり、治安の良い場所を選んだりして補っていました。慣れてしまえば難しくありませんが、知らないまま寝るのは避けたほうがいいと思います。

お風呂だけは探す必要がある

10泊して唯一困ったのがお風呂です。車中泊そのものに不満はないのですが、近くに入浴できる場所が無いときだけ少し焦ります。道の駅やRVパークは温泉が併設されていることも多いので、寝る場所を決めるときに一緒に調べておくと安心です。

ホテルじゃなくてテスラでいい

そしてこれが、少し変わった悩みになります。ホテルじゃなくていいじゃんと思ってしまうのです。旅の予算を考えるうえではありがたいのですが、たまには良い宿に泊まりたいという気持ちが薄れていきます。10泊もすると、車で寝ることが当たり前になってしまいました。

テスラ車中泊のよくある質問

朝のRVパークに停まるテスラModel Yの側面 車中泊のよくある質問

ここまで書ききれなかった疑問をまとめました。本文で触れていない、けれど泊まる前に知っておきたい部分だけを選んでいます。費用や季節による違い、トイレのことなど、実際に始めるとなると気になってくる項目です。条件はModel Yの2人使用で、夏と冬の両方で泊まった経験に基づいています。数字は車種や外気温によって変わるので、その前提で読んでいただければと思います。

冬の車中泊でも電池の減りは同じ?

ほとんど変わりませんでした。冬もよく車中泊をしていますが、暖房を使っても一晩で減る量は夏と同じくらいです。季節を問わず15%前後を目安にしておけば、大きく外れることはありません。

冬は窓が結露する?

冬はルーフの結露が気になります。とはいえ拭けば済む程度なので、タオルを1枚積んでおけば十分でした。朝の準備ついでに拭いてしまえば、それ以上の手間はかかりません。

一晩の電気代はいくら?

減った15%は走行距離にすると75km分です。自宅充電なしで急速充電だけを使っている僕の場合、1kmあたり8.13円なのでおよそ610円になります。ホテル代と比べれば、ほとんど誤差のような金額でした。

トイレはどうする?

道の駅、サービスエリア、RVパークのものを使っていました。どの施設にもトイレがあるので、困った場面はありません。場所を決める段階でトイレの有無を確認しておけば、夜中に移動することもなくなります。

RVパークは1泊いくら?

場所によってさまざまですが、だいたい2,500円から3,000円ほどでした。道の駅やSAは無料なので、そのぶん設備と気兼ねのなさにお金を払う形になります。

まとめ テスラ車中泊の結論

丘の上から朝日を望むテスラModel Y 車中泊10泊でたどり着いた結論

日本一周6000キロのうち10泊を車中泊で過ごしました。始める前はバッテリーも広さも半信半疑でしたが、終わってみれば不安だった点はほとんど杞憂でした。30℃の夜でも電池は15%しか減らず、170cmの体でも足を伸ばして眠れて、買い足した装備は3つだけ。ガソリン車で同じことをやろうとしたら、こうはいかなかったはずです。

10泊で分かったこと
  • 一晩で減る電池は15%程度
  • 設定19℃ 風量6で朝まで快適
  • 170cmでも足を伸ばせる
  • 傾斜はスイッチをもう一度押して解消
  • 買い足す装備は3つで足りる
  • 冬でも減る量はほとんど同じ
  • キャンプモード中はセントリーモードが止まる
  • 道の駅は禁止の場所もあるので事前確認
  • 困るのはお風呂を探すときだけ

いちばん伝えたいのは、テスラの車中泊は我慢して寝る手段ではないということです。ルーフのシェードを外して空を見ながら眠る朝は、ホテルでは味わえません。一晩中空調を動かしても、音も振動もなく、周りに気を使わなくていい。この条件が揃うのは、いまのところEVだけです。

ただし良いことばかりでもありません。10泊もすると、ホテルじゃなくていいと本気で思うようになります。旅の予算は浮きますが、宿を楽しみにする気持ちは少し減りました。そこだけは覚悟しておいてください。日本一周そのものの記録はテスラ Model Yで36県6000km|EVで日本一周して充電に困ったのは1回だけに、自宅充電なしで1年間走った実額は【実録】テスラを自宅充電なしで1年3万キロ|後悔しなかった理由にまとめました。

これから車中泊を始めるなら、まずは近場で1泊試してみるのがおすすめです。とはいえテスラをまだ持っていない方にとっては、購入となると金額が大きく踏み切れないと思います。月々の定額で乗れるカーリースなら、まず何年か試すという入り方もできます。気になっている方は下記リンクから月額いくらなのか是非見てみてください!

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※本記事は2025年の日本一周時と、その後の車中泊での体験に基づいています。数字は外気温や車両の状態によって変わります。